研修 ストロータワーから始めるチームビルディングを実施しました

5年ほど前から管理職向けの研修で毎月伺っている、奈良県香芝市の日本電子精機株式会社さまで全社員向けの研修を実施しました。その日の夜に忘年会もあるということでちょっとレクリエーション的な要素があったほうがいいと思い、ゲーム形式でチームビルディングの一過程を体験していただくことにしました。

チームを成長させるためのモデルとして、心理学者のタックマン(?B.W. Tuckman )が提唱したタックマンモデルというものがあります。

端的にいいますと、チームは単に作っただけでは機能せず、4つのプロセスを経てちゃんと機能するようになるのだというものです。

それを研修の中で体験してもらうように、過程を工夫しています。

ストローは家庭にあるストローで今回は1チームあたり200本支給しています。そしてセロテープ1ロールとはさみ1本。これ以外の道具は用いてはいけません。(はさみの本数を勝手に増やしたりすると、役割分担の工夫をしなくなりますので他の道具の持ち込みは一切不可です)

設計に関する打ち合わせ(10分) → 試作(10分) → 最終打ち合わせ(10分) → 本番(25分) という4つのプロセスで最終的に10秒以上静止した状態で一番高さが高いものを競います。
ルールは至ってシンプルです

設計に関する打ち合わせ

打ち合わせ

ストローを手に取り打ち合わせ

打ち合わせの際には、組立をしてはいけません。材料だけ事前に配布しどのように組み立てるかチームで話し合いを行います。チームによっては構造計算がという言葉も飛び交ってました。

?試作

打ち合わせの内容に基づき実際の材料で試作

打ち合わせの内容に基づき実際の材料で試作

打ち合わせの内容に基づき実際の材料で試作します。全てのチームがミニチュア版を作ってました。この試作品は本番の際のパーツには使用できません。

最終打ち合わせ

試作品を手にし最終打ち合わせ

試作品を手にし最終打ち合わせ

試作品に基づき、本番での組立をどうするか最終打ち合わせをしています。
どのチームも2メートル程度を目標に組み立てるようです。
このプロセスの際に、ハサミが1本しかないので誰が専任でハサミを使うかなど本番の際の役割分担や手順についてリーダーを中心に全てのグループが話し合ってました。

本番

組立

簡易的に構造計算をしたと言っていた、三角柱のタワー

 

三角錐上のオーソドックスなタワー

三角錐上のオーソドックスなタワー

25分という限られて時間で最終組立を行います。わざとなのですが、そんなに硬くない柔軟性の高いストローを使いますので、ミニチュアの時ほどうまくは行きません。まず土台がちゃんとしないと自立しないことに全グループ気付きます。構造はそのままにどうしたらいいかトライ・アンド・エラーを繰り返しながら進めてました。

完成

どのチームも5分前までは、自立してませんでしたが1分前には3つのチーム全てが自立に成功
1位は三角柱のチーム 優勝賞品は次回の研修の際に持っていきます
個人的な研究分野なのですが、賞品といったインセンティブがパフォーマンスに及ぼす影響のデータも今後は取りたいと思っています。

振り返り

ゲームの結果を振り返ってもらいました
まずは個人で振り返り、チームで共有、そして全員で共有します
2度の打ち合わせを通じて、コミュニケーションが深まったこと、試作で作ったとおりに行かなかったが、そこから構造を変えることなく思ったより円滑に出来たなどといった発表もありました。

チームで振り返り

チームで振り返り

ネタばらし

どういった背景でこのゲームを行ったか説明を行いました
チームとグループの違いについてまずは説明しました

  • チームは単なるグループではなく、共通した規範が存在すること
  • チームには一緒に頑張ろうという協働意識があるということ
  • チームには活発なコミュニケーションがあり、意思決定をうまく調整することを可能にすること

また、チームビルディングについての解説をし、その中でチームが成長するモデルであるタックマンモデルの説明を行いました

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プロセス チームの状態
Forming
(形成期)
メンバーが決定し、チームの目標や課題を共有する時期
お互いのことをまだよく知らない状態で行動
Storming
(混乱期)
チームの課題を解決するアプローチを模索する時期
メンバー間で考えや価値観がぶつかり合う状態
Normiug
(統一期)
チームとしての行動規範や役割分担が形成される時期
メンバーがお互いの考え方を受け入れ、関係性が安定する時期
Performing
(機能期)
チームとして機能し、成果をアウトプットする時期
チームに一体感が醸成され、チームの力が目標達成に向かう状態

この一連の流れを4つのプロセスで体感したのです

また、リーダーがこの段階のスピードを早めたり、成果を上昇させたりする重要な役割であることも説明しました。

日常の業務でもチームの存在を意識し、チームビルディングを実践することや、チームが成立するときだけでなく、維持するためにもチームビルディングが必要であることを説明し研修は終了しました。

このように単純なゲームを通じて、チームの重要性を認識してもらうことやコミュニケーションの醸成を目指した研修の実施が可能です。
各企業さまが認識しておられる課題や問題点などを伺いながらカスタマイズ型の研修を提供いたします。お気軽にお問い合わせください。